陸別町物語

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 ▼「オーロラが降り、星が空を埋め尽くすまち」 [陸別町]

 ▼「まちにラリーがやってきた、栄えあるWRC開催の地」 [陸別町]

 ▼「南極級の寒さをビジネスに〜マイナス30度の熱き闘い」 [陸別町]





 ▼本田 学さん しばれフェスティバル実行委員長 [陸別町]




 ▼創業59年目、老舗そば屋の三代目〜「正己秦食堂」 [陸別町]

 ▼60才からの起業のすすめ〜「癒し膳処 夢氷」 [陸別町]





▼陸別町の位置


陸別町は十勝エリアの北端にある人口3千人の町。
十勝エリアの中心都市、帯広市から車で約2時間。池北峠を境界にすぐ北側に接する置戸町は網走エリアに属しており、距離的には網走エリアの中心都市、北見市の方が距離的には近く車で1時間ほどである。

2006年4月20日に廃線となった「ふるさと銀河線」(北海道ちほく高原鉄道)は陸別の唯一の公共機関として生活の足として利用されていた。ふるさと銀河線は、十勝エリアの池田町「池田」から、網走エリアの北見市「北見」までを結ぶ140km、33駅のローカル線で、ちょうど沿線中央の「薫別」「陸別」「分線」「川上」「小利別」の5駅が陸別町内にあった。
今は、代替交通として、北見方面へは「北海道北見バス」、池田・帯広方面へは「十勝バス」による定期路線バスが運行されている。


陸別町探検地図

銀河線車両と旧陸別駅
▲2006年4月20日をもって廃線となったふるさと銀河線。旧陸別駅には動きを止めた6両の車両が今も佇ずむ
▼陸別町のプロフィール


明治35年に徳島から北海道開拓を志し、この地に入植した関寛斎(せきかんさい/1830〜1912)という人物がいる。蘭学を修め、阿波藩の典医にまで上り詰めた寛斎が陸別に鍬を入れたのは72才の時である。その波乱に満ちた生涯と生き様に、今も町民は寛斎を深く慕っている。道の駅「オーロラタウン93りくべつ」(旧陸別駅)前には寛斎の像があり、道の駅内には詳しく学べる「関寛斎資料館」もある。
大正時代後期には、陸別川や斗満川沿いに陸別斗満森林鉄道が整備され、豊富な森林資源による林業で活況を呈した。現在も陸別駅西側には貯木場(駅土場)がある。
昭和から平成にかけては公共事業が産業の中心に。最近は公共事業が大きく減少するなか、あらためて農業、特に酪農にかける期待が大きくなっている。現在、町によって鹿肉の加工販売や、廃線になった銀河線の車両を動態保存し、観光誘客を図る計画が検討されている。


▼陸別町の「しばれフェスティバル」


全国で最も寒い町として有名な陸別町。

陸別市街地や小利別市外地は、小高い山に囲まれた盆地状になっている。
非公式では下陸別で-37.7度、関にある寒暖計が-40度を下回り計測不能となるなど、冬期の最低気温の平均が日本で最も低い地域。
1982(昭和57)年2月、この寒さを楽しむためのイベント「しばれフェスティバル」が開催され、2006年現在まで25回を数える。「しばれる」とは厳しく冷え込む空気感を表す北海道方言。
このイベント「冬は寒くて当たり前。この寒さをまずは自分たちで楽しもう」と地元商工会青年部がはじめたものだ。

「今でこそ『しばれフェスティバル』は逆転の発想で、とか報じられているけど、最初はなんのことはない、冬のイベントがなんもないから「なんか遊ぶべや」ってことからはじまった。日曜日に10時くらいから、ボブスレーコースつくって、タイヤチューブで滑ってさ。ジャンプの競技してみたり。人間ばんばやってみたり」

陸別町の仕掛け人、浜田始さんはこう振り返る。

このイベントは最も寒い気温が期待される2月上旬に行われる。その準備は一ヶ月前からはじまり、氷のかまくらをつくるため夜を徹して準備をする。体力的にも精神的にも大変な苦労があるという。いまではイベントの名物になっている「人間耐寒テスト」は2回目の『しばれフェスティバル』で採用された。その名のとおり、凍てつく夜を一晩外で過ごすという我慢比べだ。

「当時、自動車メーカーがいい車をつくるための耐寒テストを頻繁に陸別でやってて、そこからヒントを得たんだ。だけど、最初はみんなから止められた。寒い寒い言ったら嫁が来なくなるって」

当初はそんな声も挙がっていたこのイベントも、今年(平成18年)2月に25回目を迎えた。今も進化し続ける「しばれフェス」は次の四半世紀を見据えて、これからも引き継がれていくだろう。

(2006年6月記)



道の駅オーロラタウン93
▲「道の駅オーロラタウン93」(旧陸別駅)には、陸別開拓の祖、関寛斎の資料館や宿泊施設が併設されている。銀河線が廃止され、今はバスのターミナルとなっている


サイロと乳牛
▲戦前は林業、戦後は公共事業が町を支えた。現在は酪農が中心である



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