宗谷エリア【Souya】

 
 宗谷エリアは北海道の最北に位置し、宗谷海峡を経て43km先にサハリンを望み、東部はオホーツク海、西部は日本海に面する1市7町1村の地域です。

 対岸のサハリンとは稚内から定期航路で結ばれています。ノシャップ岬には全国で2番目(42.7m)の高さをもつ稚内灯台が聳え、北海道最北の地、宗谷岬には北極星の一稜を模したというモニュメントがあり、「最北の地」は多くの人を引きつけています。

  また、エリア東側の利尻礼文サロベツ国立公園は花と湿原、海と夕陽の美しい地域です。利尻山(1,719m)は、利尻島全体にそびえる独立峰で、その山容から「利尻富士」と呼ばれています。 礼文島は全体になだらかな地形に高山性植物が覆う花の浮島。どちらの島も北方性高山植生が発達し、それぞれ「利尻」「礼文」の名を冠する固有種が多いのが特徴です。なかでも「レブンアツモリソウ」は絶滅のおそれのある植物として国内希少野生動植物種に指定されています。

 留萌エリアにまたがるサロベツ原野はサロベツ川下流域に広がる沖積平野で、道内最長の砂丘帯と日本最大の連続する泥炭地(14,600ha)からなっています。海岸植生と湿原植生が豊かで、ラムサール条約にも登録されています。このエリアは道外からの観光客数が特に多く、6月〜9月の時季が最も人気があります。
 観光のほか漁業も盛んで、オホーツク海側はホタテ、サケ・マス、毛ガニ、日本海側はウニ、コンブ、ホッケが主要魚種となっています。


宗谷エリアの位置図
宗谷エリアの市町村

稚内市猿払村浜頓別町中頓別町枝幸町豊富町礼文町利尻町利尻富士町


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留萌エリア【Rumoi】


 日本海に面し、石狩エリアと宗谷エリアの間に延びる1市7町1村からなるエリアです。

 江戸時代より北前船による航路が開かれ、豊富な海産物などを本州へ送り出していました。明治時代後期にはニシン漁のピークを迎え小平町、苫前町を中心に活況を呈します。小平町鬼鹿にある花田家番屋は明治37(1905)年ごろ建造された木造一部二階建の寄棟造で、最盛期は200人以上が宿泊したといわれ、現存する番屋では最大規模を誇ります。これら現存する番屋は「留萌のニシン街道」として北海道遺産に選定されています。

 その後は1950年代まで天塩川を通じた木材輸出による林業、1970年代までは羽幌町、小平町、幌延町、留萌市で炭鉱が盛んに行われます。
 エリア内を流れる天塩川は北見山地の天塩岳に発源する全長256kmの大河。道内では石狩川に次ぐ長さで、日本最北の一級河川です。天塩町の河口から風連町までは工作物がないことなどを活かし、02年には国内最長のカヌーツーリング大会が開催されました。

 増毛駅周辺には、明治初期から営業を続けてきた豪商旧商家丸一本間家をはじめ、華やかな昭和初期の名残がある建物が並び、「増毛の歴史的建物群(駅前の歴史的建物群と増毛小学校)」として北海道遺産に選定されています。

 また、オロロン鳥(ウミガラス)の繁殖地である天売島(てうりとう)、オンコの自然林に羊が群れる焼尻島(やぎしりとう)は、バードウオッチャーにも人気の離島です。初山別村から遠別町のにかけてのあたりが稲作の北限で酪農地帯が広がり、天塩川から北は広大なサロベツ原野の湿原が展開しています。


留萌エリアの位置図
留萌エリアの市町村

留萌市小平町増毛町苫前町羽幌町初山別村遠別町天塩町幌延町



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上川エリア【Kamikawa】

 
 上川エリアは北海道の中央部、旭川市や富良野市を含む4市16町2村からなっています。北海道の屋根と呼ばれ2000m級の山々を抱く大雪山国立公園や、天塩岳道立自然公園、富良野芦別道立自然公園を有し、カヌーやラフティング、登山や釣りといったアクティビティ、ゴルフやパークゴルフなどが楽しめます。
 また、大雪山の山裾には層雲峡(そううんきょう)、旭岳、天人峡、白金(しろがね)、十勝岳などの名湯があり、登山客の疲れを癒してきました。

 旭川のある上川盆地は夏と冬の気温差が特に激しいのが特徴で、これまでの最低気温が1902年1月25日に観測された−41.0度で、現在でも国内公式の最低気温記録です。一方、夏は7月と8月の最高気温が1971〜2000年の平年値で26度を超えます。

 上川エリアは空知エリアと並ぶ稲作地帯であり、日本を代表する野菜産地でもあります。タマネギ、ジャガイモ、ニンジン、トウモロコシ、アスパラガス、キノコなどの生産量が大変に多く、大豆・小麦・小豆なども生産されています。富良野市はニンジン、アスパラガスは名寄市、カボチャは和寒町でそれぞれ生産量日本一を誇り、愛別町のキノコ生産は道内一です。

 上川エリアには「カムイミンタラ」(神々の遊ぶ庭)と呼ばれる大雪山系の太古の自然や、水平線まで続くパッチワークの丘など北海道をイメージさせる場所がぎっしり詰まっています。


上川エリアの位置図
上川エリアの市町村

旭川市名寄市富良野市士別市鷹栖町東神楽町当麻町比布町愛別町上川町東川町美瑛町南富良野町上富良野町中富良野町占冠村和寒町剣淵町下川町美深町音威子府村中川町



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後志エリア【Shiribeshi】


 後志エリアは、支笏洞爺国立公園の羊蹄地区、ニセコ積丹小樽海岸国定公園、狩場茂津多道立自然公園を有する1市13町6村からなっています。

 エリアの最も東に位置する小樽市は、函館に次いで古くから開かれた港町。海に向かう坂に面して佇む石造りの建物が、当時の雰囲気を残しており、なかでも1923年に完成した石造りの小樽運河は有名です。
 小樽から西へ向かう海岸線はニシン漁を中心に隆盛を誇ったかつてのメインストリート。ソーラン節発祥の地としても知られ、鰊御殿や龍宮神社などゆかりの史跡も多く残ります。

 内陸側はスキー、スノーボードのメッカとして知られるニセコ連山に豊富な湧出量を誇る数多くの温泉があります。なかでも中央に聳える羊蹄山(ようていざん、1898m)はこのエリアのシンボルで、その山容から「えぞ富士」と呼ばれています。山頂からは360度の展望が開け、西にニセコ連山、南に洞爺湖さらには昭和新山まで望むことができます。

 雄大な自然をフィールドにトレッキング、カヌー、パラグライダー、ホーストレッキングなどのアウトドアスポーツ、ハム・ソーセージづくり、果物狩り、ジャガイモ掘りなど、交流体験型観光が充実しています。


後志エリアの位置図
後志エリアの市町村

小樽市島牧村寿都町黒松内町蘭越町ニセコ町真狩村留寿都村喜茂別町京極町倶知安町共和町岩内町泊村神恵内村積丹町古平町仁木町余市町赤井川村



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石狩エリア【Ishikari】


 石狩エリアは、石狩湾の内陸に位置する6市1町1村の地域です。道都「札幌」、北海道の空の玄関口「新千歳空港」などが石狩エリアに含まれます。南部に支笏洞爺(しこつとうや)国立公園、北部に暑寒別天売焼尻(しょかんべつてうりやぎしり)国定公園、江別市に北海道立野幌(のっぽろ)森林公園があり、大自然とすぐに触れあえる、また都市の利便性も享受できるエリアです。

 札幌は今や人口180万人を擁する国際都市。明治時代以降、北海道開拓の拠点として、当時最先端の建築物が建てられました。明治21年に建造され「赤レンガ」の通称で知られる北海道庁旧本庁舎や、明治11年に札幌農学校演武場として建築され、現存する日本最古の時計塔である「時計台」。そして、明治13年に開拓使が洋風ホテルとして建築した「豊平館」(ほうへいかん)などが当時の雰囲気を伝えます。

 エリア内には温泉も多く、豊富な湯量でも知られる札幌の奥座敷「定山渓温泉」(じょうざんけいおんせん)や、日本最北の不凍湖「支笏湖」(しこつこ)周辺、石狩湾を望む石狩温泉など、個性的な温泉が点在します。

 毎年2月上旬に一週間にわたり開催される冬の祭典「さっぽろ雪まつり」は1950年から続く歴史あるイベントで、国内外から多くの観光客が訪れます。また1992年にスタートした「よさこいソーランまつり」は、いまや北海道の初夏の風物詩として定着。毎年6月に開催され、観客動員数は札幌の人口をはるかに上回る大イベントとなっています。


石狩エリアの位置図
石狩エリアの市町村

札幌市江別市千歳市恵庭市石狩市北広島市当別町新篠津村



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空知エリア【Sorachi】


 空知エリアは札幌圏と旭川市との間に延びる地域で、夕張市、岩見沢市など10市15町からなっています。東西約70km、南北約180kmに及ぶ広大な内陸地帯で、中央を石狩川が縦走し、南西部にかけて豊かな石狩平野が広がっています。

 肥沃な土壌を活かし、稲作を中心に野菜やそば、花卉など多様な農業が展開されていて、岩見沢市の「クラインガルテン」、深川市の「アグリ工房まあぶ」、砂川市の「アップルガーデン」や秩父別町の「なつみの里」など都市農村交流の施設も多数あります。 空知平野の水田を潤す「北海幹線用水路」は、農業専用の用水路として日本最大規模を誇り、平成16年に北海道遺産に選定されました。水路は空知北部の赤平市から砂川市、奈井江町、美唄市、三笠市、岩見沢市、南幌町と北から南へ約90qに及び、受益面積は約1万6500haに達しています。

 平野部には三日月湖や沼も多く、ニジマス、ドジョウ、ヤツメウナギなどが、また朱鞠内湖(しゅまりないこ、幌加内町)、桂沢湖(三笠市)、シュ−パロ湖(夕張市)などの人造湖では、ワカサギ、ヤマメ、ニジマスどの孵化放流が行われています。

 かつてのこの地域を支えていたのは炭鉱で、明治21年に現夕張市で石炭の大露頭が発見されたのを皮切りに空知エリアに次々と炭鉱が開山。しかし平成7年、北炭空知炭鉱(歌志内市)の閉山をもって空知エリアの炭鉱群もその役目を終えます。その後、平成13年に「空知に残る炭鉱関連施設と生活文化」として北海道遺産に選定され、今も産業遺産として黒いダイヤを求めた当時の面影を空知エリア各所で見ることができます。


空知エリアの位置図
空知エリアの市町村

夕張市岩見沢市美唄市芦別市赤平市三笠市滝川市砂川市歌志内市深川市南幌町奈井江町上砂川町由仁町長沼町栗山町月形町浦臼町新十津川町妹背牛町秩父別町雨竜町北竜町沼田町幌加内町



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網走エリア【Abashiri】


 網走エリアは北海道の北東部に位置し、オホーツク海と約278kmの海岸線で接する3市15町1村からなっています。
 2006年3月に合併し北海道一の面積を有する北見市、サンゴ草の群生地として知られる能取湖(のとろこ)のある網走市、2005年に世界遺産に登録された知床半島北部などが含まれます。

 原始的景観を誇る知床国立公園や阿寒国立公園をはじめ、網走国定公園のほか斜里岳、天塩岳の2つの道立公園を有しており、森と湖と海が調和した四季折々の自然が豊かなエリアです。  阿寒や知床への中継地点でもある網走市では、道立北方民族博物館やオホーツク流氷館などでこの地域の文化や自然を学ぶことができます。

 オホーツク海に臨むこのエリアを有名にしているのはなんといっても「流氷」。1月下旬から3月にかけて海面が流氷で覆われ、冬も多くの観光客が訪れます。また、冬のスポーツとして今やメジャー競技になったカーリングは、北見市(旧常呂町)がメッカとして知られており、オリンピック選手を多数輩出しています。

 網走エリアの農業は、エリア東部が畑作主体、エリア西部が酪農主体になっています。全道一の大規模なタマネギ生産をはじめ、麦・てん菜・バレイショなどの畑作と酪農を主体とする生産性の高い農業、また、漁業はオホーツク海沿岸を漁場とするホタテ貝桁網(かいけたあみ)漁業、サケ定置網漁業、沖合い底引き網漁業が営まれています。


網走エリアの位置図
網走エリアの市町村

北見市網走市紋別市大空町美幌町津別町斜里町清里町小清水町訓子府町置戸町佐呂間町遠軽町上湧別町湧別町滝上町興部町西興部村雄武町


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十勝エリア【Tokachi】


 十勝エリアは、帯広市を中心に十勝平野に広がる1市16町2村の地域です。十勝岳の東斜面に発源する十勝川は長さ156km、北海道第3位の長さを誇り、十勝平野を潤しています。 

 北海道面積の10%ほどを占める広大な十勝平野は日本有数の畑作・酪農地帯。麦類、豆類、バレイショ、てん菜を主体とした輪作体系が組まれており、多くの作目で全道一の生産量となっています。酪農では、飼養農家戸数は減少の傾向にありますが、1戸当たりの飼養頭数は106頭、生乳生産量は98万t。これは全道の約4分の1の生産量に当たります(平成15年)。近年、肉用牛の飼養頭数が大幅に増加し、平成15年では17万頭と全道一の頭数となっています。酪農地帯であることから乳用種で占めていますが、最近では黒毛和種など肉専用種の導入も盛んです。

 北に大雪山国立公園、東に阿寒国立公園、南に日高襟裳国定公園に太平洋と周辺の雄大な山岳景観と田園風景の対比がもっとも北海道らしい風景を生み出しています。アクティブに楽しみたい方はホースライディング、カヌー、パラグライダー、熱気球なども楽しめます。

 十勝エリア内では、十勝川温泉(音更町)をはじめとする「モール温泉」、「旧士幌線コンクリートアーチ橋梁群」(上士幌町)、北海道の馬文化である「ばん馬」(帯広市)や日本一大きな「螺湾(らわん)ブキ」(足寄町)が北海道遺産に選定されています。


十勝エリアの位置図


十勝エリアの市町村

帯広市音更町士幌町上士幌町鹿追町新得町清水町芽室町中札内村更別村大樹町広尾町幕別町池田町豊頃町本別町足寄町陸別町浦幌町



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釧路エリア【Kushiro】


 釧路市を中心とする1市6町1村のエリアです。
 阿寒湖・屈斜路湖・摩周湖などのカルデラ湖と雌阿寒岳・硫黄山などの火山をもつ阿寒国立公園、我が国最大の湿原(全国の60%)でイトウやタンチョウなど貴重な動植物の生息域である釧路湿原国立公園、釧路町昆布森海岸から霧多布岬にかけて見られるような変化に富んだ海岸と美しい植物群落をもつ厚岸道立自然公園の3つの自然公園があります。

 エリア内は、釧路湿原(釧路市ほか3町)、霧多布湿原(浜中町)、厚岸湖・別寒辺牛湿原(厚岸町)、阿寒湖(釧路市)の4ヶ所が、貴重な生物を保全するためのラムサール条約に登録されています。

 産業は、これら自然を生かした観光業のほか、恵まれた草地基盤を生かした酪農が盛んで、釧路農業全体の農業産出額のうち畜産部門が9割以上を占めています。約12万頭の乳用牛が年間約54万tの生乳を生産しており、肉用牛はホルスタイン種を中心に約3万頭が飼育されています。内陸部では畑作(バレイショ、てん菜、そばなど)が行われているなか、冷涼な気候を生かして、ダイコンやホウレンソウ、キャベツなどが栽培され、地場野菜として販売しています。

 沿岸部では漁業が盛んで、釧路市には国内水揚げ量上位の釧路漁港があります。厚岸町、釧路町は大ぶりの牡蠣、浜中町は昆布が有名です。また、明治32(1899)年に開港して以来、100年を迎える釧路港が物流の拠点として重要な役割を果たしています。



釧路エリアの位置図
釧路エリアの市町村

釧路市釧路町厚岸町浜中町標茶町弟子屈町鶴居村白糠町



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根室エリア【Nemuro】


 根室エリアは北海道の最東端に位置し、北東部はオホーツク海、南部は太平洋に面する1市4町からなっています。
 知床国立公園や斜里岳道立公園、野付風蓮道立公園、厚岸道立公園など4ヶ所の自然公園を擁し、最近では2005年7月に知床が世界自然遺産に、11月には野付半島・野付湾、風蓮・春国岱地域がラムサール条約登録湿地に登録されるなど世界に誇れる自然があります。

 エリア南部の根室半島は長さ約30km、幅約8kmの細長い半島で、先端の納沙布(のさっぷ)岬が北海道の最東端です。その沖合いに北方領土が連なります。北方領土とは択捉島(えとろふとう/択捉郡留別村・紗那郡紗那村・藥取郡蕊取村)、国後島(くなしりとう/国後郡泊村・留夜別村)、色丹島(しこたんとう/色丹郡色丹村)、歯舞群島(はぼまいしょとう/根室市)からなる島々ですが、太平洋戦争後、現在に至るまでソ連・ロシアに実効支配され渡航することができません。

 根室エリアは春から夏にかけて海霧におおわれることが多く、霧日数は例年100日前後、そのため根室半島及び沿岸部の年平均気温は5度〜7度と冷涼です。

 産業は、酪農が中心で北海道の生乳生産量の20%、全国でも8%のシェアを有する日本有数の酪農地帯です。また、漁業は北洋サケ・マス、サンマ、スケトウダラ、ホタテガイ等を主体とする漁船漁業、秋サケを主体とする定置網漁業及びコンブ、ウニ、アサリ等を主体とする採介藻漁業からなっており、道内漁業生産の約2割程度を占める一大生産地域となっています。


根室エリアの位置図
根室エリアの市町村

根室市別海町中標津町標津町羅臼町



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渡島エリア【Oshima】


 渡島エリアは渡島半島の東側部分で北海道の南西端に位置します。太平洋から内浦湾(噴火湾)に沿う2市9町からなっています。この地域は先史時代から本州との交易が行われ、東北地方とともに擦文(さつもん)土器をともなう擦文文化圏に属していました。

 幕末の開港を機に「箱館」は外国文化の玄関口として情報と物流の拠点として、長く北海道の文化集積地としてあり続けます。今も函館市を中心に坂道とモダンな西洋建築が、美しくどこか懐かしい町並みをかたちづくっています。

 函館山の麓に広がる弥生町・大町・豊町付近は国選定の重要建造物郡保存地区に指定され往時の姿を留めています。また、黒い海の縁取りに浮かび上がる函館山からの夜景は世界三大夜景と称され多くの人が訪れます。

 駒ケ岳(1131m)の噴火により誕生した大沼は1958年に国定公園に指定され、大分県の耶馬溪、静岡県の三保の松原とともに新日本三景に数えられます。
 エリア内には、箱館戦争の折、榎本武揚が250名の傷病兵を湯治させ自身も度々入浴に訪れたと言われる函館の奥座敷「湯の川温泉」、藩政時代の記録に残る北海道の最南端の温泉、松前温泉があります



渡島エリアの位置図
渡島エリアの市町村

函館市北斗市松前町福島町知内町木古内町七飯町鹿部町森町八雲町長万部町



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檜山エリア【Hiyama】


 檜山エリアは、渡島半島の日本海側に位置する南北に細長い地域で7町からなっています。2005年10月1日、旧熊石町が渡島支庁の八雲町と合併し、檜山支庁を離脱したため、檜山支庁は飛び地になっています。

 北海道文化の発祥の地といわれる檜山エリアには、夷王山(いおうざん)や鴎島(かもめじま)地区に代表されるように社寺、城跡、墳墓、港などが点在しています。
 北上する対馬海流の影響を受け比較的温暖で、本州と北海道の樹木の植生が混生し、スギ・ヒバ・五葉松の北限、トドマツの南限にあたります。また狩場山(1,520m)の山麓に広がるブナ林は、面積10,700haと日本一の広さを誇ります。檜山道立自然公園、狩場茂津多道立自然公園の2つの道立自然公園を擁し、海岸を走る国道229号線沿いには熊岩、船隠し、八峰山など、波と風の造形による奇岩・奇石が鑑賞できます。

 明治4年に開湯した千走川(ちはせ)温泉、檜山エリアでは最も新しい(平成9年)瀬棚温泉など、7町すべてに温泉が噴出していて、それぞれに雰囲気を楽しみながら湯めぐりを堪能できます。

 江差の沖合い61kmに浮かぶ奥尻島へは函館から飛行機で、江差と瀬棚からフェリーで渡ることができます。南端の青苗地区には奥尻島津波館があり、平成5年の北海道南西沖地震の記録や資料が展示されています。また島西部には食塩泉の神威脇温泉もあります。



檜山エリアの位置図
檜山エリアの市町村

江差町上ノ国町厚沢部町乙部町奥尻町今金町せたな町



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胆振エリア【Iburi】


 北の湘南と呼ばれる温暖な伊達市や鉄鋼業が盛んな室蘭市、パルプ工業とともに発展した苫小牧市、全国的にも知られる温泉郷、登別や洞爺湖を擁する地域です。

 太平洋に面し南北に98km、東西に152kmと細長く延びていて、噴火湾(内浦湾)の東岸沿いからチキウ岬を頂点に弧を描いています。このあたりは海流や火山の影響で北海道の中でもとりわけ温暖で暮らしやすい地域といわれます。
 登別温泉は、地獄谷の湯元から流れ出る硫黄泉など11種類が湧き出ていて、湯量の豊富さも日本有数です。また2000年の有珠山の噴火により洞爺湖周辺は一時、注目を集めていましたが、現在は観光客も戻り賑わいを取り戻しています。白老町の虎杖浜(こじょうはま)は温泉も有名ですが、「たらこ」の生産で特に知られています。

 ラムサール条約登録湿地に指定されているウトナイ湖(苫小牧市)や、不凍湖の洞爺湖、昭和新山(398m)、有珠山(737m)周辺は支笏洞爺国立公園に指定されており自然探勝に多くの人が訪れています。

 また、洞爺湖の東側にある壮瞥町で1989年から開催されている雪合戦大会は「昭和新山国際雪合戦」として150を超えるチームが集う国際的スポーツに発展しています。胆振エリアはアイヌの人びとが多い地域で、1999年に実施された「ウタリ生活実態調査」によれば胆振エリアには全道の3割のアイヌ民族が暮らしています。


胆振エリアの位置図
胆振エリアの市町村

室蘭市苫小牧市登別市伊達市豊浦町洞爺湖町壮瞥町白老町厚真町安平町むかわ町



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日高エリア【Hidaka】


 日高エリアは北海道中央南西部に位置し、東側は南北に連なる日高山脈、西側は太平洋に沿って南端のえりも岬までの7町からなります。

 日高山脈は幌尻岳(ぽろしりだけ、2,052m)を最高峰に20あまりの山で構成され、氷河地形である圏谷(カール)が見られる日本では数少ない場所です。日本最大の国定公園である日高山脈襟裳(えりも)国定公園は、特別天然記念物のアポイ岳高山植物群落や襟裳岬の雄壮な海岸景観などを有しており、ヒグマやエゾシカ、ゼニガタアザラシなどの野生動物も多く生息しています。

 日高エリアの基幹産業は、なんといっても国内生産頭数の約80%を占める軽種馬で、世界に通用する馬づくりを目標に掲げ取り組んでいます。エリア内には日高ケンタッキーファーム(日高町)、門別競馬場(同)、ナリタブライアン記念館(新冠町)、競走馬のふるさと日高案内所(新ひだか町)、浦河町立馬事資料館など競走馬関係の施設が充実しており、「北海道の馬文化」として北海道遺産にも登録されています。

 また、ほかに稲作(日高米)やトマト、イチゴ、アスパラガスなどの畑作、酪農、肉用牛なども行われています。全道一の生産を誇るトマトは平取町を中心に栽培され、平成16年の販売額は約27億円になっています。また、日高エリアは全道14エリアのなかでもアイヌ民族が最も多い地域で、1999年に実施された「ウタリ生活実態調査」によれば約38%のアイヌに人びとがここ日高に暮らしています。



日高エリアの位置図
日高エリアの市町村

日高町平取町新冠町新ひだか町浦河町様似町えりも町



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